
お肌のトラブルを肌の内側から改善するアトピスマイルクリーム。アトピスマイルクリームはニキビケアに効果が期待できるのか。検証してみましょう。
アトピスマイルクリームの特徴は配合成分のライスパワーNo.11が皮膚水分保持能の改善に効果が認められるということを厚生労働省が承認しているという点にあります。それでは、ここから皮膚水分保持能の改善とニキビの関係について分析してみましょう。
目次
皮膚水分保持能の改善とニキビの関係
ニキビと一口に言っても色んな種類があります。それぞれのニキビの症状によって対処の仕方は違ってきます。それではニキビの種類と皮膚水分保持能の改善について整理してみましょう。
白ニキビ
ニキビの初期段階で角栓によって塞がった毛穴の内部に皮脂が溜まり始めた状態。一般的にはコメドと呼ばれたりもします。この段階はまだ炎症が起こっていません。アクネ菌の増殖もまだ始まっていないので、完治させやすい状態です。
白ニキビを対処するには、毛穴を詰まった状態にしないことです。毛穴が詰まる原因としては主に
①皮脂の過剰な分泌
②ターンオーバーの周期の遅れ
③乾燥により角質が硬くなること
があげられると思います。
①皮脂の過剰な分泌

皮脂の過剰な分泌は思春期ニキビの代表的な原因です。しかし、乾燥肌でも乾燥を補おうと皮脂が過剰分泌されてしまうということも起きます。「脂性乾燥肌」や「インナードライ」と呼ばれるお肌の体質です。

皮脂の過剰な分泌と皮膚水分保持能
思春期ニキビと皮膚水分保持能は関係ないといえますが、乾燥が原因の皮脂の過剰な分泌の場合は、皮膚水分保持能は保湿効果にとても優れているので、アトピスマイルクリームの効果が期待できる。といえるでしょう。
②ターンオーバーの周期の遅れ

ターンオーバーの周期の遅れの原因は様々なものがあります。加齢やお肌の老化、ストレスやお肌の乾燥、その他にもたくさんあります。

ここでターンオーバーの周期の遅れと皮膚水分保持能の関係をみると、皮膚水分保持能には肌細胞を活性化させて内側からセラミドを作り出す力を高める機能が認められています。セラミドはターンオーバーを促進させたり、お肌のハリにも効果が期待できるといわれているので、ターンオーバーの周期の遅れに対しても、アトピスマイルクリームの効果が期待できる。といえるでしょう。
③乾燥により角質が硬くなること

乾燥により角質が硬くなることについては、皮膚水分保持能は保湿効果にとても優れているので、説明するまでもなく、アトピスマイルクリームの効果が期待できる。といえるでしょう。
黒ニキビ

毛穴内部に溜まった皮脂や汚れが毛穴の中から溢れて表皮から顔をのぞかせてしまった状態。表面に出てきてしまった部分が空気中の酸素によって
黒く酸化された状態を指します。まだ初期のニキビと考えて良い段階なので、白ニキビと同じくまだ炎症が起こっていません。しかし次の段階に進行してしまうとアクネ菌が増殖して炎症が起こってしまうので、早めのケアが大事です。

黒ニキビに対処するには、黒ニキビも赤ニキビが少し進行してしまった状態と言えるので赤ニキビと同じ対処で問題ないでしょう。アトピスマイルクリームも有効な対処のひとつにあげられると思います。
赤ニキビ

炎症を起こしてしまってピンク色や赤くなってしまった状態。この段階になってしまうと、跡が残ってしまう可能性も高まってしまいます。むやみに触ってしまうと炎症が悪化してしまうので、炎症が治まるまで待つか、症状が重い場合はステロイドなどの炎症を抑える対処が必要な場合もあります。

赤ニキビは炎症を起こしてしまっている状態なので、アトピスマイルクリームには炎症を抑える成分は配合されていません。したがって、赤ニキビにはアトピスマイルクリームの効果は期待できません。
黄色ニキビ

炎症が悪化して膿んで黄色くなっている状態です。この段階になってしまうとかなり重症といえるので可能ならば皮膚科を受診するのが望ましいでしょう。
この状態になってしまうと膿が治まってもニキビ跡が残る可能性が高くなってしまうので、とても注意が必要です。

赤ニキビのコメントにも書きましたが、アトピスマイルクリームには炎症を抑える成分は配合されていません。したがって、炎症がさらに悪化して膿んでしまった黄色ニキビに対してもアトピスマイルクリームの効果は期待できないといえるでしょう。
紫ニキビ

炎症が重症化してしまって、毛穴の中に膿と血が溜まって腫れあがっている状態。この段階になってしまうと、高い確率でニキビ跡が残ってしまいます。皮膚科で治療するにしても、かなり大がかりな治療になってしまいます。

紫ニキビはニキビが重症化してしまっているといえるので、セルフケアで済ませてしまうのはリスクが高いです。皮膚科などの専門医に相談することをお勧めします。
背中ニキビ

背中は他の身体の部位よりも面積が広いのでその分だけ皮脂の分泌も多い場所です。古くなった角質が毛穴につまってニキビができやすい場所ともいえます。背中のぶつぶつはマラセチア菌というカビが原因の「マラセチア毛包炎」の可能性もあります。この場合の治療には抗真菌薬の塗り薬や飲み薬を用います。

背中ニキビのうち白ニキビと同じ症状のものは、白ニキビの対処と同じ理由でアトピスマイルクリームは有効な対処のひとつにあげられると思います。

しかし、背中ニキビではなく「マラセチア毛包炎」だった場合はアトピスマイルクリームの皮膚水分保持能は関係がなくなってしまうので効果は期待できないといえるでしょう。
まとめ
まとめますと、アトピスマイルクリームはニキビの中でも「白ニキビ」「黒ニキビ」「背中ニキビ」などニキビの初期段階には配合成分の皮膚水分保持能と相性がよいので高い効果が期待できます。
しかし、ニキビの中でも「赤ニキビ」「黄色ニキビ」「紫ニキビ」などは、炎症やそれ以上の状態といえます。この状態になってしまうと皮膚水分保持能とは関係がないので、効果は期待できないといえます。
もし、「白ニキビ」「黒ニキビ」「背中ニキビ」をケアしたいと考えていらっしゃるなら、アトピスマイルクリームの皮膚水分保持能はニキビケアに効果が期待できるといえるでしょう。